郡山市の洪水・ゲリラ豪雨への防災対策

近年、福島県郡山市は地震・集中豪雨・ゲリラ豪雨などによる自然災害・被害が多数発生しています。

このページでは福島県郡山市にお住まいの方に、震災・水害など災害対策について説明します。自然災害への自己防衛策を、ご家族や会社内でしっかりと話し合い、とっさの場合に対応できるようにしておいてください。

台風やゲリラ豪雨による洪水に備える

2011年9月、大型台風15号により福島県各地で水害が発生しました。郡山市でも、昭和町、小原田で道路の冠水、家屋への浸水など多くの被害がでました。郡山市では昔から台風・集中豪雨により阿武隈川沿いの地域で水害が発生することが多く、1986年(昭和61年)8月4日~5日に発生した水害「8.5水害」では死傷者が出る大きな被害を受けました。この郡山の歴史に残る水害は、私たち多くの郡山市民の記憶に刻まれていると思います。

近年では、台風以外にもゲリラ豪雨で道路が水に浸かることや、家屋の浸水が発生しております。2010年7月に郡山駅前が浸水するなど、河川の氾濫以外で水害が発生することが多くなってきました。

今後も、ゲリラ豪雨、台風などにより、家屋の浸水、洪水や土砂災害などの恐れがあります。「この辺は昔から大丈夫。」と過信することなく、日頃から災害・水害対策をしておいてください。

郡山市の主な水害被害

昭和61年8月4日~5日「8.5水害」
阿武隈川流域の浸水被害、死者2名
家屋全壊・半壊:10世帯
床上・床下浸水:2707世帯
平成10年8月26日~31日 「平成10年8月末豪雨」
阿武隈川流域の浸水被害、市内各地での土砂災害
家屋全壊・半壊:2世帯
床上・床下浸水:917世帯

近年目立つゲリラ豪富の特徴

ゲリラ豪雨は、直径数キロ~数10キロメートルのきわめて狭い範囲で1時間当たり100ミリメートルを超える豪雨が短時間に降ります。ゲリラ豪雨では降り始めから数十分で瞬間洪水が起こることもあります。水害は河川の流域だけに発生するとは限りません。2010年7月のゲリラ豪雨で郡山市駅前が浸水したように、低地では近くに河川がない場合も浸水の被害が発生します。また、造成地、扇状地、山林地域では土砂崩れやがけ崩れなど土砂災害に注意する必要があります。局地的なゲリラ豪雨、内水氾濫、瞬間洪水に対して、郡山に暮らす人すべてが災害を自分のこととして考え、備えることが大切です。

郡山市災害マップ

郡山市では洪水避難地図(洪水ハザードマップ)を公開しています。自分の住む地域の避難所や避難経路を確認してください。

水害への普段からの備え

非常食料・防災グッズを準備

水害発生時の避難や、電気・ガス・水道などライフラインの寸断にそなえて、非常食料や防災グッズなどを準備しておきましょう。食料や水は最低3日分を用意しておきます。飲料水は1人一日3リットル、3日分では9リットルが必要です。4人家族の場合は36リットル、2Lペットボトルの水なら3箱です。最近郡山でも人気のある宅配水のボトルも非常水になります。カセットコンロ・カセットボンベなどの準備も大切です。

停電・水害に備えて防水型の懐中電灯、ラジオ、携帯電話充電器など用意しておきましょう。防災用のライトが付いたラジオや、携帯電話の充電ができるLEDライトなど、最近では便利な防災グッズが販売されています。

その他、通帳、貴金属、有価証券、権利書などの貴重品、思い出のアルバムなど大切なものは、いつでも持ち出せるように日頃から整理しておくことが大切です。

非常用持ち出し袋を用意する
  • 非常用グッズはすぐに持ち出せるよう、家族ひとり1個の非常用袋・リュックを用意します。
    例) 着替え、タオル、石けん・歯ブラシ、持病の薬・医薬品、衛生ウェットティッシュ、飲料水、カロリー飲料・食品、ジェル食品、緊急連絡先メモ
  • 乳幼児がいる場合は必需品を用意しておきます。ミルク、紙オムツ、防寒着など、避難所ではしばらく手に入りにくい場合があります。
ペットの避難先を考えておく
ペットは早めにペット宿泊施設などに避難させます。避難所にはさまざまな方が避難され、人命が最優先されます。ペットと一緒の避難は、周りの方への迷惑だけでなく、ご自身への精神的なプレッシャーにもなります。大切なペットだからこそ、日頃からペットの宿泊先や避難先を考えておき、早めの行動を心掛けてください。

水害時に避難するときの注意

  • まずは情報収集。気象情報や防災情報を、テレビ・ラジオ・インターネットで収集し、早めの行動を心掛けてください。
  • 浸水がひざぐらいの位置になると、外開きの玄関ドアは開きにくくなります。早期に避難することが大切です。
  • 近くに避難所がある場合や、すでに浸水が予想される場合は車で避難しないでください。
  • すでに浸水が始まっている場合は、遠くの避難所よりも近くの頑丈な建物の3階以上に避難して救助を待ってください。ただし、土砂災害や河川の氾濫による濁流の可能性がある場合は、できるだけ早めに遠くに避難します。
  • 浸水がひざ上の水位になると歩行が困難になります。すでに浸水しているときは無理をせず救助を待つことも大切です。
  • 荷物はできるだけ少なくし、リュックなどに入れて、両手が使える状態で避難してください。
  • お子様と避難する時は、はぐれたり流されたりしないように、お互いの体をロープで結んで避難してください。平常時に一度練習しておいてください。
  • 長靴は水が入ると動けなくなります。裸足は怪我をして危険です。紐の脱げにくいスニーカーで避難してください。
  • 火の元を消し、ガスの元栓を締め、電気のブレーカーを落として、戸締まりをして避難します。
  • 浸水すると道が川のようになり足元がわかりません。マンホールや側溝などにはまって死亡するケースも多数あります。長い棒などで足元を確認しながら歩行してください。

車の浸水に備える

ゲリラ豪雨や洪水で、車が浸水する事故も増えています。車が浸水すると、エンジンが止まったり、窓やドアが開かなくなり命を落とすケースもあります。車の浸水に対する対策をまとめておきます。

車を運転しているときの3つの注意(浸水のリスクを回避!)

  • 冠水した道路を避け早めに迂回。水がたまりやすい道路には近付かない。
  • 冠水した道路はエンジンが止まらないように減速して走行
  • エンジンが停止したら速やかに車外へ避難

車の水没の危険性とは

  • ドアノブ程の水位でドアは水圧で開けなくなることがあります。
  • 電気系統が故障してパワーウインドウの窓が開かなくなることがあります。
  • ミニバンなどのスライド式のドアは表面積が大きく開かなく可能性があります。
  • 運転席や助手席のドアが開かない場合でも、後部座席のドアは開く場合があるのであきらめないでください。

車の浸水への対策

    水位が上昇してドアや窓が開かなくなったときに「脱出用ハンマー」があれば安心です。このハンマーを運転席の下などすぐに取り出せる場所に常備しておき、ドアが開かない時に運転席の横の窓の中央付近をハンマーで叩きわって脱出します。ハンマーの先がとがっているため、女性の方でも窓を割ることができます。
    脱出用ハンマーは1000円前後で売られています。

    このとき注意することは、窓ガラスを割ることを「ためらわない」こと。自分の命を優先し、車を捨てて早く車外に脱出してください。

    水没した車は多くの場合に廃車となります。エンジンは修理できても、車内の悪臭を完全にクリーニングすることが難しいからです。車の水没に対応した車両保険に入っておくことも大切です。