郡山で考える新しいお墓の選び方｜墓じまい・樹木葬・永代供養と費用相場

「お墓について考えるのは、まだ先でいい」。
そう思っていたはずなのに、親の介護や相続、実家の片付けが始まったことをきっかけに、急に意識し始める方も、少なくありません。
最近は、下記のような悩みを抱える方も多く「お墓のあり方」自体が見直されつつあります。

・遠方に墓があり管理が難しい
・子どもが継ぐ予定がない
・費用を抑えたい
・永代供養や樹木葬が気になる
・墓じまいの流れがわからない

墓じまい・樹木葬・永代供養は選択肢が多く、手続きや費用も分かりにくいため、事前に整理しておくことが大切です。
この記事では、お墓を考える際に知っておきたい基礎知識とポイントを分かりやすくまとめました。

まず知りたい：お墓の種類と費用・特徴まとめ

種類	こんな人向け	メリット	費用の目安
・従来のお墓（個別墓）	・家族のお墓を持ちたい・お参りのしやすさを重視したい	・ご先祖とのつながりを感じられる・個別にお参りできる	100万〜300万円前後
・樹木葬墓石の代わりに樹木や草花を墓標とする墓で、管理は霊園や寺院が行う。	・継承者がいない、また負担をかけたくない場合・自然志向の供養や、墓石を持たない形を検討している場合	・墓石なしで費用を抑えやすい・管理不要・基本的に継承不要だが、合祀型、一定期間個別、家族用区画型など内容によっては確認が必要	20万〜70万円前後
・永代供養墓寺院や霊園が永代にわたって供養・管理を行う墓。一定期間は個別、その後は合祀されるケースが多い。	・一人でも安心したい・子どもに負担を残したくない場合	・寺院や霊園が管理、供養してくれる・継承不要	5万〜50万円前後

まずは、「継ぐ人はいるか」「費用はどれくらいを想定しているか」「家族でお参りしやすいか」など、家族の状況と価値観に合うお墓がどれなのかを、なんとなくイメージしておくことが大事です。
なお、このほかにも屋内で管理できる納骨堂や、自然に還る考え方の散骨（自然葬）などの選択肢もあります。

墓じまいは、下記の流れで進みます。

①家族で話し合い、墓じまいの方針を決める
後からトラブルにならないよう、まずは家族間で合意しておくことが大切です。

②新しい納骨先（永代供養・樹木葬など）を決める
遺骨の引っ越し先を決め、受け入れ証明をもらいます。
※墓じまいは「遺骨の移動」が前提です。

③自治体へ改葬許可の申請を行う
現在のお墓のある市町村で
改葬許可申請 → 改葬許可証の取得を行います。

④閉眼供養（魂抜き）と遺骨の取り出し
僧侶に依頼して読経し、遺骨を取り出します。

⑤お墓の撤去工事を依頼する
石材店が墓石を撤去し、更地にします。
費用の目安：10万〜30万円前後

⑥新しい納骨先へ遺骨を納める
永代供養や樹木葬など、新しい供養先で納骨して完了です。

内容や場所によりますが、撤去費用と新しい納骨先の費用を合わせて、30万〜100万円前後が目安です。

必ずしも発生するわけではありません。
寺院やこれまでの関係性によって異なるため、早めに相談し、確認しておくことが大切です。

遺骨を別の場所へ移す際に必要な、自治体の正式な許可です。
申請自体は難しくなく、現在のお墓がある市町村で行います。

多くの霊園・寺院では、これまで通りお参りできます。
個別か合祀かによって方法が異なるため、事前確認がおすすめです。

すぐに結論を出そうとせず、「なぜ墓じまいを考えているのか」「将来的な管理や費用への不安」を丁寧に伝えることが大切です。
費用面や管理負担を具体的に説明すると、理解を得られるケースも少なくありません。
必要であれば、寺院や霊園など第三者に相談しながら進めるのも一つの方法です。

お墓や墓じまいは、急いで決断するものではありません。
ですが、選択肢や流れをあらかじめ知っておくだけでも、いざという時の不安は大きく減ります。

費用や管理の負担、家族の気持ちなどを整理しながら、
「自分たちに合った形は何か」を少しずつ考えていくことが大切です。

迷ったときは、一人で抱え込まず、専門の相談先を頼るのも一つの方法です。
無理のないペースで、後悔のない選択につなげていきましょう。